新しい食文化を創造し続ける「EARTH FOOD CREATOR」として環境・社会課題を解決することで、持続的成長を目指す日清食品グループ。2021年5月に発表した「中長期成長戦略2030」では、グローバルブランドとなった「カップヌードル」の競争優位性を明確化させ、さらなる成長を牽引する中核に据える一方、海外事業と非即席麺事業のアグレッシブな成長により、利益ポートフォリオを大きくシフトさせながら持続的成長を追求していくことが掲げられている。
そうした中長期成長戦略の目標達成に向け、日清食品グループはデジタル技術を活用した事業変革にも取り組んできた。今後強化すべきIT施策として、「サイバーセキュリティ」「グローバルITガバナンス」「業務部門のデジタル活用支援」「先進ネットワーク/モバイルデバイス」、そして「“データドリブン”経営に寄与する基盤整備」の5つを策定。「これらの中でも、最もゴールまでの道のりが長く、かつ、重要度の高い施策がデータドリブン経営に寄与する基盤の整備です」と強調するのは、執行役員・CIO(グループ情報責任者)の成田 敏博氏だ。

日清食品ホールディングス株式会社 執行役員 CIO(グループ情報責任者)
成田 敏博氏