
株式会社パリミキホールディングス DX企画
萩山 明人氏
眼鏡やコンタクトレンズ、補聴器の大手チェーンストアである「パリミキ」を展開する、株式会社パリミキホールディングス。「お客様お一人おひとりにお合わせして『トキメキ』と『安心』を提供することでお客様を豊かにする」ことをパーパス(企業の存在意義)として掲げ、さまざまな取り組みを進めている。顧客満足度向上のためのIT活用はその一例だ。タブレットを利用した店舗での販売支援をはじめ、一人ひとりの顔に合わせて最適な状態で眼鏡をかけられるようフィッティングポイントを測定するためのアプリケーション開発なども積極的に推進してきた。
もちろん社内業務システムについても、ビジネスの動向に応じて、継続的に進化させてきた。2011年から、業務の標準化や情報の一元管理、運用負荷の抑制を目的として、オンプレミスで運用していた財務経理や販売管理などの基幹系システムを、マネージド型クラウドサービスに段階的に移行した。それ以降、Oracle Databaseをデータ活用基盤の軸に置きながら、各システムから生成されるデータを一元管理するためにOracle JD Edwards(JDE)を、また、それらのデータを分析するための基盤としてOracle Essbaseを導入し、さらなる情報活用を推進するための環境を整備してきた。
そうした運用を続けるなか、課題として浮上したのが、2022年3月にマネージド型クラウドサービスを構成するシステム群のサポート終了だ。