MySQL HeatWaveは、MySQL Database Service(※1)に超高性能なインメモリ分散並列処理エンジンであるHeatWave が、クエリアクセラレータとして統合されたマネージドサービスです。

クエリは HeatWaveで高速に処理が可能となり、性能が良くコストパフォーマンスが高いMySQLベースのDWHサービスとして利用することが可能です。

オブジェクトストレージ上のデータを高速に分析対象にできるHeatWave Lakehouse機能や、データベースだけで機械学習を実現できるHeatWave AutoML機能も搭載されています。

※1. MySQL Database Service：MySQL開発ベンダーであるオラクル社からのサポートも受けられる、高性能かつコストパフォーマンスも高いフルマネージドデータベース。

• DWHを更改する予定がある。高速でコストの安いDWHを使いたい
• IoTや機械学習など、新しいデータ活用を追加コスト少なく導入したい
• データ量増加に伴う処理速度低下とコスト増を抑制したい
• 今のDBを、OLTPとOLAPワークロードの両方を処理できるHTAPのDBにしたい
• 今使っているMySQLの運用コストを下げ、処理は高速にしたい

■ HeatWaveは超並列でインメモリのハイブリッドな列指向のクエリ処理エンジンで、複数ノードで分散処理ができます。非常に高いパフォーマンスを実現する、分散クエリ処理向けの最先端のアルゴリズムを実装しているため、メモリ上での高速分析処理を可能としています。HeatWaveを使用する際、アプリケーションはMySQLに接続してHeatWaveへSQLを実行するため、使い勝手はMySQLそのものです。MySQL上でデータを更新した場合は、HeatWaveノード上のデータも自動的に更新されます。分析時間の高速化により、市場のトレンドにいち早く対応できるだけでなく、稼働時間を抑えることによる低コスト化も可能となります。

■ MySQL HeatWaveはOCI（Oracle Cloud Infrastructure）ユーザーだけでなく、AWSのユーザーも使用することができます。AWS上のリソースを利用してデプロイするMySQL HeatWave on AWSがあり、Auroraなどからの移行が簡単に実行でき、AWS上のアプリケーションとの容易な連携が可能であるため、クラウド・プロバイダの新たな選択肢として考えることが出来ます。

■ MySQL HeatWaveは機能拡張によりMySQL HeatWave Lakehouseを含むようになり、MySQLのSQL構文でMySQLデータベース内のデータ、オブジェクトストレージ内の様々な形式のデータファイル、またはその両方のデータにクエリを実行できるようになります。オブジェクトストレージ内のデータはMySQLにはロードされず、全てHeatWaveで処理されます。そのため、クエリ処理はデータベース内データへの処理と同程度の速度で高速に実行され、オブジェクトストレージ上のデータに対する処理をスケールアウトできます。HeatWaveクラスタは512ノードまで拡張でき、MySQL HeatWave Lakehouseを使用することで500TBを超えるデータに対してクエリを実行することが可能です。

■ MySQL HeatWaveのネイティブなデータベース内機械学習機能であるHeatWave AutoMLを使用することで、追加費用なしでMLイニシアティブの高速化、セキュリティの向上、コストの削減を実現できます。HeatWave AutoMLは、アルゴリズムの選択、アダプティブなサンプリング、特徴量の選択、ハイパーパラメータのチューニングなど、機械学習のライフサイクルを自動化することで、作業にかかる時間と労力を大幅に削減します。対話型コンソールからのトレーニング、予測や説明を実行することができ、データベースユーザーの機械学習利用を簡易化しています。

参考：MySQL HeatWave 標準構成の利用価格 (31日24時間稼働の場合)
月額約79,000円でMySQLベースのDWHサービスを利用可能。(データ量は1TBまで保持可能)

• データ量が1TBを超える場合は、HeatWaveノードを追加することで拡張可能
• ノード追加する毎に保持可能なデータ量が1TB増加
• データ量増加毎に、増加したデータ量分と1TB毎のHeatWaveノード分の月額追加
  (増加データ量分の価格＋1ノード約37,000円)