2023 年 10 月 31 日(火)~ 2023 年 11 月 2 日(木)にウイングアーク1st株式会社主催のupdataNOW23 が開催されました。今回、そのセミナーに突撃隊長ウエムラ自ら潜入する予定でしたが、子どものインフルエンザにより、初日の現地への乗り込みはキャンセル。2日目からのオンライン聴講となりました。前田道路様における、データ分析基盤の目指す姿として検討に至った経緯などの導入事例の講演の内容をまとめたレポートになります。紹介する内容は前田道路様に許可をいただいた範囲での発表内容となります。

イベント概要

【イベント名】updataNOW23
【開催日時】2023 年 10 月 31 日(火)~ 2023 年 11 月 2 日(木)
【会 場】2023 年 10 月 31 日(火)ザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区芝公園4-8-1)
     ※10月31日(火)は会場のみ、11月1日(水)~2日(木)はオンライン配信のみ
【タイムテーブル】updataNOW23 タイムテーブル

updataNOW23
https://www.wingarc.com/updata/2023/

 

 

登壇者:株式会社ジール鈴木 岳海


引用元:https://info.wingarc.com/public/application/add/35994

前田道路様について

鈴木さん:前田道路様は、昭和5年に設立された舗装業界の老舗で、業界トップクラスの企業です。 道路舗装工事、アスファルト合材などの舗装材料を販売する製造販売事業が主軸となり、全国に道路工事の拠点となる営業所を約110箇所、アスファルト合材の製造販売を担う合材工場を約100か所か前道路建設や生活に直結した身近な工事とアスファルト合材の供給を全国幅広く展開しております。
現在はインフロニア・ホールディングスの一員として地域道路など様々なインフラの維持管理分野への事業領域拡大を展開されています。

 

ジールが前田道路様のデータ分析基盤製品選定を実施した背景

鈴木さん:もともと前田道路様のMotionBoardを使ったBIツール導入プロジェクトにジールが関わっていたため、前田道路様の状況を把握していました。 分析基盤を検討している前田道路様へ、ヒアリングを行い、追加要件への対応など伴奏型サポートを行いながらゴールを目指しました。

ジールはマルチベンダーであり、データ分析基盤とMotionBoardの多様な組み合わせに対応できるノウハウがあります。
正確な経営判断や意思決定を加速させる、データ活用基盤の開発に精通していますので、お客様のご要望に対して柔軟に対応しております。

 

前田道路様の課題

鈴木さん:経営層に対して事業の状況をレポート提供する際、各システムからデータを抽出し、Excelで集計を行っていました。 その作業には多大な労力と時間がかかり、経営層へのタイムリーな報告ができないという問題が上がっていました。 各部門や支店ごとにExcelの帳票を用いて、業績予測や顧客管理が行われていたのですが、 担当者や部署支店ごとに帳票のレイアウトや入力項目が異なっていました。

作業負荷を削減するために、入力するフォーマットを統一化させ、各種データを各担当者が必要に応じて抽出できる共通基盤が必要となりました。 そこで、基幹システムのクラウド化を進めていく中で、現状の課題解決に向けてクラウドベースのデータ基盤の開発に踏み出すことになりました。

 

課題解決のための3本柱

鈴木さん:前田道路様の課題を解決するため、下記の3本柱を掲げました。

1点目は、判断の迅速化を目指しました。
これにより、データ分析基盤の実現により、経営判断や事業における意思決定の迅速化に寄与するデータ活用を目指しました。

2点目は、レポート作成の時間削減を目指しました。
これまで、Excelを用いて加工集計を行っていたため、MotionBoardの活用を促進し、経営指標ダッシュボードの開発を進めました。

3点目は、データ統合の運用負荷が抑制されたシステムを目指しました。
レポート作成の負担と時間を大幅に削減することと、クラウド型データウェアハウスの Snowflakeを採用することにより、運用開始後の不可抑制可能なデータ統合基盤を実現しました。

 

MotionBoardとSnowflake採用のポイント

●MotionBoard
MotionBoardとSnowflakeに決まるまでに、前田道路様の現状ヒアリング調査しクラウド型DWHを最大で5製品提案しました。 選定機関は、要件に合いそうな数製品のPOCを実施し、約3か月かけて行いました。 MotionBoardは、すでに支援をさせて頂いていたため、前田道路様の全社員に向けた導入でも安価に利用できます。

ライセンス体系、BIツールならではの細かい機能、迅速丁寧なサポートにご満足いただきました。

●Snowflake
クラウドのためスモールスタートが可能、拡張も容易に対応可能、将来的に自社内でデータ統合連携基盤をご希望でした。 これに対し、今後のデータ活用の進化に寄与する新しい技術を実装しつつも、運用面での負荷を抑制可能なソリューションとして選定しました。

基本的な基盤の運用は Snowflake側がになってくれること、またデータベースの設計面でもインデックス等の詳細な設計が不要でした。 またAWSとの親和性が高く、セキュリティ面での安心感が得られました。 さらにMotionBoardとSnowflakeの製品の連携に関し、ジールでの導入実績を評価いただきました。

★ここでSnowflakeについて補足します。

 

<補足>Snowflakeについて

2015年に販売を開始し、約5年間という期間で3500社以上に導入された製品です。 2019年にはガートナーのmagicquadrantのアナリティクスのためのデータマネジメントソリューション分野においてリーダーとして位置付けしています。 圧倒的な拘束性と使いやすさを兼ね備えたクラウドベースのDWHサービスで、最も注目を集めている製品です。 クラウドベースのデータウェアハウスの弱点とされている、多数の同時実行処理に強みを持っており、アナリティクス製品との親和性が高く、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureといったマルチクラウド環境で利用可能です。

自社データのみでなくサードパーティーデータも含めたデータ共有を容易に実現可能なプラットフォームです。 国内実績も非常に豊富で、数多くの大手企業様も採用している製品で、オンプレミス環境で増え続けるデータに対し、ディスクの容量の不足が頻発しています。 既存のデータウェアハウス環境において、データが膨大になりすぎ、夜間バッチの時間が長く、分析サービス提供の開始時間が保証できなくなる運用の手詰まり状態になっているなどお困りの方はジールまでお問い合わせください。 ジールは、日本法人が設立された2019年からパートナーとなり、実績多数ございます。

 

今後の想定とご支援について

鈴木さん:現在、製品選定フェーズは完了しており、来年度の本番運用開始に向けて設計開発が進められている段階です。 MotionBoard ・ Snowflakeを活用したデータ分析基盤の構築では、本番運用開始までのスケジュールを考慮しながら、前田道路様の要望に合わせた画面設計開発に努めています。 本番運用開始後の期待と効果について、フォーマットの全社統一と Snowflake上でのデータ統合管理の実現を目指しています。 MotionBoardのダッシュボード画面では、Snowflakeで集計加工済みの各種経営情報のレポートを生成可能により、レポート作成の時間と作業負荷が大幅に軽減されると期待されています。

前田道路様では、今回のデータ統合分析基盤の構築をスタートラインとし、将来的に経営情報の参照のみならず、その他の基幹システムのデータやオープンデータを他の自社データと掛け合わせて活用することなど、データを活用した受注案件の分析をすることなど、社内データ活用を積極的に取り組んでいただいています。 また、AI活用の検討も積極的に勧めている企業様なので、将来的な活用などを見据えて、拡張性のある基盤構築とプロセスを考慮した構成にて進めています。 引き続き前田道路様の業務改善をもたらすようなデータ活用の提案、データドリブンな経営に向けた変革と拡大を実現します。

 

講演を聞いて

MotionBoardを導入された際に、データ分析基盤の実現を目標に、BIツールの導入を決定された前田道路様。
国産BIツールであるウイングアーク1st社のMotionBoardがデータ分析を推進していくにあたって、最適な製品だったとご決断されたそうです。その上で、データ統合基盤をMotionBoardとの相性抜群のSnowflakeを選定されました。

BIツールとデータ統合基盤の組み合わせや、自社にマッチした製品選定は、それはそれは大変なご苦労だったと思います。
ですがそこはやはりジールです。マルチベンダーとしての強みが、お客様の課題の早期解決につながった事例だと思いました。
ジールは伴奏型の支援を掲げています。
今後も不安要素があれば、ぜひご相談いただきたいと思います。

 

ジールについて

ジールはマルチベンダーであり、この領域に特化したベンダーです。 お客様の要件をヒアリングした上で、機能性や運用性を考慮し、複数のサービスの中から最適なソリューションを提案します。 様々な組合せに対応できるノウハウがあり、MotionBoardやDr.Sumなどウイングアーク1st社製品とデータ分析基盤ソリューション のご支援が可能です。 またETLツールと分類される各種製品も対応可能です。

▼Snowflake データ連携 for BI 体感パック
超高性能DWHのSnowflakeとお気に入りのBIツールを使って 自由自在に分析・レポーティングを利用でき活用イメージまでを体感できます。

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▼ZEAL DX-Learning Room データ活用の考え方と実践的なBIスキル療法を身に付けられるeラーニングサービス
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