公開日:2020年8月22日

更新日:2023年11月2日

本内容は、 株式会社Voicy で公開されているわおんDX チャンネル 7月22日の放送内容を記事化したものです。

出演者:リードヘルスケア 管理本部 管理部システム課 係長 末永 徹様
    わおん こと 株式会社ジール ビジネスディベロップメント部シニアアソシエイト 栗原和音
放送日:2020年7月22日

 

1.開発内製化によって自分たちでできるようになったこと

わおん:じゃあ後半は、以前は大手SIerに全てを委託し、ブラックボックス化したっていう課題があったのに対して、そこからBIツールも変えて、SIerも変えて、新しいシステムの構築をしたということなんですけど、SIerが変わりました、さらにツールが変わりました、それによって自分達で出来るようになったことって、具体的に何か聞いてもいいですか?

末永さん:一番大きなところは、今までの仕組みは丸投げだけだった、ブラックボックスだったという点が問題だったんですけど、今回はブラックボックスなところは若干ありつつだけど、引っ張ってくるデータをSIerに用意してもらってる。
用意するまでは確かに専門知識がいるんですけど、用意した後ってほぼ専門知識が要らなくて使えるっていうのが今できてるんで、あとはそれを紐づけて、欲しいデータを、引き出しから開いてペンを出すかのように、一クライアントが、簡単に引き出せるようにしてもらえてるっていうところが一番いいかなと思いますけどね。

わおん:なるほど~。じゃ新しいSIerになって、新しいツールになって、もう自分たちで好きなようにデータを取り出せる状態になったということなんですけど、でも今もそのSIerに運用保守の契約してますよね?

末永さん:してますね。

わおん:自分たちでデータ好きなように引き抜けるのに、まだそのSIerに運用保守をお願いしてるっていう理由は何なんですか?

末永さん:今、SIerさんってものすごく面倒見がいいんですね。もうね細かいところまで気づいてくれるんですよ、先に。
大手のSIerって言われたことしかしないんで。仕様を投げて、じゃあその通りにっていうのじゃなくて、こっちはもうちょっと想定外のところまで考えてほしいことがあったりするんですけど、その辺を今のSIerさんは考えてくれる。
一番いい、うちの一番いい状態のところで提案してくれるというか。

わおん:はい。

末永さん:それが非常にいいのかなあと、それでずっと保守を継続でずっとやってますけどね。

わおん:お客様がこういう要件を追加したいなと言ったとき、「わかりました」って言われた通りに要件を追加するのは当たり前として、自分たちが気づいてないような「こういう機能、今必要じゃないですか?」とか。「今手動でやってるけど、ここ自動でやった方が嬉しくないですか?」ってようなことを先回りして提案してくれるってことですよね。

末永さん:そうですね。

わおん:具体的に印象的だった提案はありますか?

末永さん:例えば、この開発もそうなんですけど、ベースとなるものは確かに、そのSIerさんが作るんですけど、それだとうちも全部また丸投げになっちゃうので困るし、「一緒に構築しませんか」とか、「トレーニングをやってみませんか」とか、うちにもシステムの部隊に新入社員が入った時でも、その人のためにトレーニングの時間を設けてくれたりとか・・・

わおん:なるほど。

末永さん:その仕組みもそうなんですけど、人の育成のところも若干ですけど面倒を見てくれる。

わおん:なるほど~。

末永さん:という様な提案を出してくれたりするんで、その辺は助かってます。

 

2.嬉しかったSIerの支援とは

わおん:じゃあトレーニング以外に今のSIerに代わって、いいなと思う支援ってありますか?

末永さん:システムってどうしても不具合とかバグとか必ずつきものなんですよね。そのときに、これでもか!というぐらい原因を深掘りしてくれるんですよね。
結構調べてくれて、その辺がすごく助かりますよね。

わおん:なるほど。いろんなシステム使ってるお客さんがいるんですけど、一つは質問する時に、その回答が早かったり詳しかったりするっていうのは、重要なポイントだなと思ってて、例えば、「こんなエラーが出ています、どうしたらいいでしょうか?」って問い合わせに対して、「こちらのマニュアルに記載がございます」ってURLだけ送られてくるとか、それ結構困りますよね。

末永さん:うん、そういうのが大半ですよ。大手になってくればなってくるほど。そういうのは多いですよ。
今のSIerさんは本当に深堀してくれて、的確に回答をくれるし、もし回答が出せないような時は、代替案とか、ここを交換したらこれで逃げられますとか、こういう見せ方ができます、という様な道を作ってくれる。

わおん:確かに、BIツールで良くあるのは、今までEXCELで作っていた表があって、 例えば「左から3列目にこんな項目を足したい」って言った時に、「できません」っていう回答もできるんですけど、「その列を足すんじゃなくて、検索条件をたすって方法どうですか」とか、「帳票の一番上に一文補足説明というか、注意書きを入れるのはどうですか」っていうふうに、ほかの方法を提案してくれるってのは嬉しいですよね。

末永さん:うん、すごく助かりますね。

わおん:なるほど。あと、そのシステムをこの会社の中で内製して開発する必要性があるって感じているお客様からよく聞く話として、自分たちで開発はするから、コンサル会社に入ってもらったことがあるっていう方もよく聞くんですよね。コンサルの方に入ってもらって、開発は自分たちで内製するっていう選択肢は考えませんでした?

末永さん:実はねこの仕組み、今の仕組みなんですけど、オラクルさんから紹介を受けて、最初にアサインされたのはコンサルなんですよ。

わおん:はい。

末永さん:コンサルが入ってきて、いろいろコンサルの会社の人とやりとりしていたんですけど、机上論だけと言うか、紙面上だけというか・・・

わおん:はいはい。

末永さん:もう用件だけを聞いて、定義して、じゃあこうしましょう、こうしたらいいですねって大枠だけ作って、でも細かい部分は逆にこっちに振られたような・・・

わおん:はいはい。

末永さん:まだ慣れてもないのに、「こうやったらいいんですよ」って言われるんですけど、結局先に進まずお断りしたという経緯があるんですよ。

わおん:なるほど。じゃあコンサルの方に入っていただいて、その方針を決めていただいたり、一般的なやり方を伝えられても、おそらく内製はできないんじゃないかなって感じたんですね。

末永さん:そうですね、もうそう思っても、途中でこっちももう導入諦める所まで行ったんですよ。
すごくいい仕組みっていうか、いいパッケージであったにも関わらず、燃えるものもなく。結局この話はなくなりましたっていうところまで落ちていったというか、落ちていきそうだったんですよ。

わおん:なるほど。ツールはいいけど、それが使える状態になるかっていうと、使える状態にはならないかもしれないと思った時期があったんですね?

末永さん:そうです。

わおん:結局、今はもうほとんどの営業さんや営業事務の方が使われてるってことなんですけど、なぜ今は、ツールはいいけど使えないかもって思った状態から、実際使えるところまで実現したんですか?

末永さん:コンサルの話をしましたけど、コンサルは機械的、やっつけ仕事というか、お金があって、「はい、やりました」で終わりというような感じがするんですけど、今のSIerさんは面倒見がよくて、一緒に頑張ろうよとか、一緒にやって行こうよとかこういう姿勢がすごく共感できたというか。

わおん:なるほど。

末永さん:それでこっちも覚えやすいし、覚えやすいようにトレーニングをしてくれるし、帳票も拾い集めて、ありとあらゆる仕事を全部拾い集めてくれて、それを分析して、「これって同じですよね」、「これ一個でいいんじゃないですか?」とか、「ちょっとこの列にこれを一個加えれば、帳票ってもっと減りますよね」とか、そういう提案があったので。

わおん:もう業務の見直しからしてくれたってことですね。

末永さん:そうですね、その帳票類が多すぎたということもあるんですけど、その辺の困ってること拾い上げてくれて、ふるいにかけてくれて、それでもう数百本もの帳票が、数十本位まで移行することができました。

わおん:はい。

末永さん:どんだけ今まで無駄な開発をしてたんだと思いましたね。

わおん:なるほど、じゃあいきなり今100本の帳票があるから、「新しいツールで同じように100本作りましょう」、「はいわかりました」って進むんじゃなくて、「本当に100本作る必要がありますか?」って話から一緒にして、そうしてこの100本を10本にしましょうって要求をまとめた後に、要件をまとめるだけじゃなくて、一緒に開発するっていうところもするし、さらに今度は新しい新入社員の方でも触れるように、「トレーニングをしましょう」っていうこともするし、さらに何か運用が始まってふと湧いた疑問とか、困った事があったら 一緒に調べて回答してくれる・・・

末永さん:レスポンスもいいですもんね。

わおん:速さですか?

末永さん:早いし。

 

3.リプレイスの時期はシステムを見直すチャンス

わおん:レスポンスが良いってことだったんですけど、コミュニケーションってどんな風に取ってるんですか?

末永さん:コミュニケーションは、メールか電話でしたね。当時は。

わおん:対面で会うことは?

末永さん:そのSIerさんが東京だったんですよ。北九州と東京になるんで、なかなか対面するということが、ちょっと厳しい。

わおん:はい。

末永さん:今でこそ、TeamsやZoomとかあるんで、すぐこうパパって会えるんですけど・・・

わおん:はい。

末永さん:当時は、まあうちの会社自体カメラ付きのパソコンとかではなく・・・

わおん:5年前ですか?5年前の今のBIツール開発したての頃?

末永さん:そうそうそうそう。カメラ付きの、しかもそんなに回線が整っていなく、あんまり良くなかったので、レスポンスが早いんですけど対面というのがなかなか厳しかったんですね。まあどっちかがどっちかに行く、集中的に一週間行くとか、結構会議を集中させてやってましたね。

わおん:なるほど。じゃあ今だったらもうテレビ会議とかZoomとかTeamsとかいっぱい方法があるんで、 会議もすぐ出来るし、資料の共有できるし、また次の開発はさらにスムーズかもしれないですね。

末永さん:そうですね。

わおん:じゃあちょっとここで、今後のことを聞きたいんですけど。

末永さん:はい。

わおん:BIシステムに関して、今後新しい動きはありますか?

末永さん:ちょうどですね、5年経つんで、リプレイスの時期なんですよ。

わおん:はい。

末永さん:リプレイスをしようかと。今はオンプレなんですけど、このまま行くか、クラウドで行くか、そこでちょっと今悩んでるというか・・・

わおん:なるほど。結構そこ大きいハードルに感じていらっしゃるお客様も多いかなと思うんですけど、クラウドっていう選択肢に対して社内の反応はどうですか?

末永さん:クラウドって結局永遠というか、ずっと費用がかかるんですよ、固定費として。

わおん:はい。

末永さん:ずっとかかってくるんですけど。オンプレだと初期費用がドカっとかかって、あとはその保守的なものがずっと続く。ハード保守とソフト保守が続く・・・。

わおん:はい。

末永さん:また数年後、オンプレだとまたリプレイスが入りまた費用が掛かる。それを比べたときに、意外と経営陣はクラウドの方が、経費としての上がり下がりの変動があんまりないので、先が見えているというか、予算の組み立てやすくなるんではなかろうかと思うので、一応クラウドをベースに今考えている途中ですね。

わおん:なるほど、じゃあ毎月いくらとか毎年いくらって分かった方が、経営層としてもいいんじゃないかっていうのが社内の反応なんですね。

末永さん:そうですね、5年おきに結構な額がかかるよりも、毎月、毎年同じだけの費用がかかった方が予算が立てやすいと思うんですよね。だからオンプレだとリプレイスをくうんで、そこのタイミングでまた作り直しってなってくると、労力を使うんですよね。

わおん:ええ。

末永さん:個人的な話なんですけど、年なので (笑) 50歳前なんで、これを入れたら、多分最後。 最後かなと思ってるんで、まあ集大成で、ここでクラウドというのが理想かなと思いますね。

わおん:クラウドに移行する上で、結構不安な方が多いと思うんですけど、特にセキュリティ上の不安とかそういう意見は上がってないですか?

末永さん:そこはですね、上がってはないんですけど。オラクルさんがきっちり情報漏洩とか対策してくれるんで、信じていますし、 一番強いのが、個人情報を持っていないんで。

わおん:なるほど!

末永さん:その辺ね、あの社外に迷惑かけるようなことが少ないのかなっていう。

わおん:そうですね。

末永さん:金融関係とかに比べると、クラウドへ移行しやすいというメリットもあるなと思います。

わおん:そうですね、データの種類の問題もありますよね。わかりました。
では、そろそろまとめに入りたいんですが、今抱えているシステムがブラックボックス化しているという課題があるお客様はいっぱいいると思うんですけど、そこからリプレイスするっていうタイミングを迎えた時に、いろいろ見直すチャンスだと思うんですね。今までリプレイスをいっぱい経験されている末永さんから、BIツールを使っている方へこういうことするといいよっていうアドバイスを最後にいただいていいですか?

末永さん:はい、まず一番やってほしい私の意見なんですけど。自社の業務帳票なり、データを含めた業務の見直しというか、棚卸をやって欲しいですね。棚卸をやることによって、重複してる内容、同じ人が、同じようなことをやっている業務が多々あるはずなんですよ。

わおん:はい。

末永さん:うちもそうですが、それをスリム化するのに、システムを入れ替えるときって一番いい機会なんですね。それを必ずやっていただきたいなと。そして、スリム化した段階で、SIerさんに話を持って行く。またそこでSIerさんも、違った角度で見てくれるはずなんですよ。

わおん:なるほど。

末永さん:SIerさんから見たリードヘルスケアとか、そういう見方をしてくれるので、そこでもっと進化したスリム化になるかもしれないし、もっとシンプルなシステムになる可能性があるので、絶対その業務の見直しは、やっていただきたいかなと思います!!

わおん:そうですね。結構、IT部門の方が、実際にBIツールを使われている部門に「帳票は何本あるの?」って 聞いて「100本あります」っていう回答が返ってきて、IT部門の方がSIerに「100本作ってください」ってそのままお願いしちゃうこと多いと思うんですけど、そこでちゃんとIT部門の方と実際にBIツールを使う業務の方が話をして、「何のためにデータを見てるのか、どんな業務に役立てたいのか?」っていう話をちゃんとしてれば、IT部門の方がSIerの方ともそんな話が出来るんで、もっとこうあるべき姿っていう提案をしてもらいやすくなるかもしれないですね。

今日はありがとうございました。

末永さん:ありがとうございました。

 

4.感想

いかがでしたでしょうか。

ブラックボックス化を完全に解消したわけではないし、SIerにまったく頼らなくなったわけではないんですが、このリードヘルスケアさんとSIer、そしてリードヘルスケアさん内部でのIT部門の方と業務部門の方との距離感が丁度良いなと感じました。
私自身もSIerの仕事をしているので、環境やツールを提供するだけでもなく、助言をするだけでもなく、お客様の業務まで踏み込んで一緒に開発を進めていくってことが求められているんだなということを改めて感じました。

それでは今日も最後まで聞いてくださってありがとうございました。

 

前回放送内容「システムのブラックボックス化を防ぐには(前半) 株式会社リードヘルスケア様」は、こちらです。

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