公開日:2020年8月20日

更新日:2020年8月20日

本内容は、 株式会社Voicy で公開されている わおんDX チャンネル 7月15日の放送内容を記事化したものです。

出演者:リードヘルスケア 管理本部 管理部システム課 係長 末永 徹様
    わおん こと 株式会社ジール ビジネスディベロップメント部シニアアソシエイト 栗原和音

 

イントロダクション

皆さん こんにちは、わおんです。 また水曜日になりました。 最近、私の会社の新入社員の方から「Voicy聞いてます!」って言う声を頂いています。 今年の新入社員の方は、おそらく入社したけど、ずっとリモートで研修を受けているっていう方も多いのかなと思うんですね。私が今の会社に入社した時の事を思い出すと、BI、SI、DWH、とにかくわからない言葉がたくさんあるし、IT部門の方って、どんな仕事をしているのか、イメージもあまり湧いていなかったし、さらに「PL表」を作るって言われても、「PL表」ってどんな表なのかもイメージできない。もうとにかく、分からないことが多かったんですよね。 そんな中、このVoicyを通して、いろんな方がこの放送を聴いてくださってると思うんですけれども、これからBIに纏わる業務に携わるという新入社員の方に、とても役に立つことができたら嬉しいなあと思います。 さて今回ですが、東京と福岡の2拠点に本社を構えていますリードヘルスケアさんに、インタビューしました。リードヘルスケアの末永さんという方にインタビューしているんですけれども 、末永さんは北九州に勤めている方です。 私は出身が福岡なんですが、敬語になると方言って出ないんですよね。インタビューの中でお互いに敬語で喋っているんですが、もしかしたら聞く人によってはイントネーションがちょっと九州っぽいなって感じるところがあるかもしれません。 今回なぜリードヘルスケアの末永さんにインタビューしたかということなんですが、リードヘルスケアさんは過去にデータ活用システムがブラックボックス化した、という課題を抱えているんですね。 それで、このブラックボックス化したシステムを変えて、社内での開発、内製化に成功したと聞いたのでインタビューしてみました。 今回も前半と後半に分けて放送しますが、前半ではなぜシステムがブラックボックス化してしまったのか?さらにブラックボックス化すると何が困るのか?ということについて聞いています。 最初、Voicyの出演を末永さんに依頼したときは 、「緊張するから出たくない」と仰っていたんですが、実際はこうやって出演してくださって、言葉を選びながら本音で答えて下さっています。 それでは聴いてみてください。

 

ゲスト紹介

わおん:はい、それでは今回はリードヘルスケアさんから、末永さんにお越しいただきました。 今日はよろしくお願いします。 末永さん:よろしくお願いします。 わおん:「すごい緊張するから、最初は飲み会の場で喋ってるの録音しよう」とか言ってたんですよね! 末永さん: そうですね。 わおん:そうだけど、ちょっとコロナの影響でなかなか会えないんで、今日もオンラインでインタビューしたいと思います。あともう一つ言っていたのが、リードヘルスケアさんって本社が東京と福岡にあるんですよね。 末永さん:そうですね。 わおん:末永さんがいらっしゃるのは? 末永さん:福岡です。 わおん:なので、方言が出ちゃうかもしれないけど、よろしくということで(笑) 末永さん:はい。 わおん:まあ実は私も福岡出身なんで。私は、もうだいぶ福岡を離れて長いんで、方言は出ないんですけど、末永さんは、方言でも大丈夫ということでよろしくお願いします。 末永さん:分かりました。

 

株式会社リードヘルスケアとは

わおん:はい。ではまずリードヘルスケアさんって何の会社なのかっていうのを、簡単に説明していただいていいですか? 末永さん:リードヘルスケアは、医薬品をドラッグストアさん、薬店さん、薬局さんに卸しています。医薬品だけじゃなくて、健康食品だったり、飲料だったり、そういう健康にかかわるものを幅広く納めてますね。 わおん:なるほど、じゃあそういう健康に纏わる商品を、ドラッグストアとかに卸しているって事なんですが、BIツールを何の業務に使っているのか、というのを教えていただいてもいいですか? 末永さん:BIツールはですね、非常に幅広くて、うちの中の営業と内勤で使っています。どこの会社も営業と内勤っていると思うんですけど。 わおん:はい、内勤って事務ってことですか? 末永さん:事務員さんですね。使う用途が営業と事務員さんで違うんですけど。 わおん:はい。 末永さん:事務員さんは、納品したものを、ちゃんと納品されたかどうかを調べるためのツールの一つとして使う。 わおん:はい。 末永さん:営業さんは、自分の販売目標の数字の管理で使う。 わおん:なるほど 。それは予算に対して今、自分の実績がどれくらいなのかっていうのを、営業の方は見てるんですか? 末永さん:そうですね。毎月の。 わおん:そしたら末永さんの部門は、そのBIツールに対して何をする部門なんですか? 末永さん:BIツールの何って言うのは、あまりしないですけど、<オモリ>ですよ、<オモリ> わおん:IT部門なのですよね?末永さんは。 末永さん:そうですね。幅広いIT部門ですね。 わおん:そうですね。 末永さん:何でも屋ですよね。 わおん:BIにかかわらず、IT関係の業務を全部<オモリ>しなきゃいけない。 末永さん:社内システムの面倒をみたりとか。 わおん:そうですよね。いろんな仕事がある中の一つの仕事が、BIの<オモリ>なわけですよね? 末永さん:そうです。 わおん:普段は、じゃあそのBIツールを使っているユーザーは、実際にドラッグストアとかに営業に出て行っている営業さんに加え、社内で営業事務というか営業の方をサポートする事務の方も問い合わせ対応に使っているっていう感じですか? 末永さん:そうですね。 わおん:なるほど、わかりました。

 

システム開発を外部に丸投げして困ったこと

わおん:今回なぜ私がリードヘルスケアさんにインタビューしたかということなんですけど、私が勤めてる会社って SIer なんですね。お客さんにシステムを導入して、お客さんが開発して欲しいことを、全部そのSIerが開発して、開発した後の運用保守っていうのも SIer がやるんですけど。 確かにこれって SIer にとっては、お金が儲かるんでありがたい話ではあるんですが、それがお客様の課題にも繋がっているなって感じることがあるんですね。 末永さん:うん。 わおん:リードヘルスケアさんも、以前、社内のシステムを外部の SIer に委託していて困ったことがあるって聞いたので、ちょっとそこについて何に困っていて、じゃあそれをどうやって解決したのかという話を聞きたいと思っています。 末永さん:困ってたことと言ったらですね、基本丸投げになるんで、全く手が出せない。帳票一つ作るにも、某IT会社のプロジェクトをまた呼んで、データを組み直し帳票を作る。その工程でまた費用がかかったりするので、それがもう嫌だなあと。 わおん:そうですよね。例えば去年の実績と今年の実績、売上実績を見れるんだけど、一年前のデータだけだとちょっと参考にならないから、二年前のデータを見れるようにしたいなって思ったら、たったそれだけのことなのに、また SIerに連絡して、日程調整して、やり取りが発生しちゃうんですよね。それが課題だったのですよね? 末永さん:うん、その営業も事務もそうですけど、データをホストコンピューターから落としてきて渡すっていうのが、このシステムの前だったかな、それが主流だったんですよね。 わおん:はい。 末永さん:帳票とは別に、帳票ではちょっと表現できない部分もあったんで、とりあえずホストからダウンロードさせておいて、後は自分で加工してね、というようなスタンスを取っていたんですけど。 わおん:はい。 末永さん:それも結構煩雑になって、その人その人用に合わせたCSVを作る数も膨大になって、手に負えなくなったんですよね。そういうのもあって非常に困っていたかなというのはありますね。 わおん:なるほど。だから何か一つ条件を追加したら、変更するだけでも依頼するのも大変だし、今度逆にその社内で営業事務の方とか営業の方から問い合わせを受けて、それに対応するのもどっちも大変だったわけですよね。 末永さん:そうですね。 わおん:それが何年前の話ですか? 末永さん:2008年なので、12年前。12年前ごろからその仕組みに変わり、今使っているBIは5年前ぐらいから。2014年、2015年くらいからですかね。 わおん:ちなみに使っているBI製品の名前、聞いてもいいですか? 末永さん:オラクル社の Business Intelligence Foundation Suite 。 わおん:はい、オラクル社のBIですね。

 

なぜシステム開発の丸投げが起きてしまったのか

わおん:はい、じゃあ以前大手 SIer にシステムの開発を丸投げして、困ったという話は聞いたんですけど、じゃあなぜ、大手SIerに丸投げすることになったのかというのを聞いてもいいですか? 末永さん:はい、全国にはウチみたいな医薬品卸は多数あるんですけど、その中であるグループがあって、医科向け商品を扱う親会社的なグループがあって、その中に各OTC薬品、一般用医薬品を扱っている部門がありました。その部門を扱っている企業って、意外と赤字というか経営がきつかったりした時期があって。その各社が同じようなシステムを持っていて、似たような。もう各社でバラバラで持つんじゃなくて、一個にデータを集めて、みんなで共有して見ましょうよ!っていう話が以前あったんですね。 わおん:はい。 末永さん:その関係で、じゃあ、うちも、うちも、うちもという様に数社手を挙げた企業があって。そこでデータを引く人たちで集めて、みんなで共有して見れるようにしよう!っていう取り組みがあったんですよ。 わおん:なるほど。だから当時は自分の会社で、自分のデータを見るシステムを作るんじゃなくて、自分の会社のデータと自分とまた別の会社のデータと、いろんなデータを一つの SIer が丸っと取り込んだ後に、どうやって見るか全部設計してもらう SIer をつけないと、もう開発しづらかったんですね。 末永さん:そうですね、もう各社バラバラなんで項目は。組織言語と呼ばれる、組織、会社独自の言葉があるんですね。そういうのもこれを機に統合という話になって、そこからデータを集めていっていきましたね。 わおん:例えば同じ商品を扱ってるんだけど、その商品コードっていうのを会社独自で、もう一個持ってたりとかしますよね? あとは、カテゴリの扱いが違ったりとか、マスクっていっても、このマスクのカテゴリーは何なのか、っていう大分類、中分類、小分類で分類した時に、同じ商品だけど会社によって扱い方が違うので、じゃあそのデータってどうやって管理するんだろうって。そういう要件を整理するところも、一個の SIer がまとめてやってくれたんですね? 末永さん:そうですね、まあ基本的な仕様はこっちが考えたんですけど。一年ぐらいかけてプロジェクトを立ち上げて、レコード体型はどうするとか、各社バラバラの行動をどうやって一本に結びつけるかとか、その辺で結構苦労しましたね。 わおん:まとめることによって、自分の会社以外のデータも見れるようになったんですか? 末永さん:見れましたね。 わおん:なるほど。

 

Oracle社のBIに衝撃を受けた

わおん:ちょっとここで関係ないかもしれないんですけど、一個わからない言葉が出てきて、<OTC部門>ってさっき仰ってたんですけど、何の略ですか? 末永さん:< Over The Counter> の略です。カウンター越しにお薬を販売する形。 わおん:はい。 末永さん:医薬品とかは、だいたいカウンターの後ろになったりする。多いと思うんですけど買いに行くと、健康食品の場合だったら、カウンターの前のほうにあると思うんですよね。 わおん:例えば、サプリメントとかは自分で選んでレジに持って行くけど、レジに行って薬剤師さんに「こういう薬がほしいです」って言って薬剤師さんが棚の後ろから取ってくれるやつがOTCですね 。 末永さん:はい。 わおん: なるほど。いろんな会社にそのOTC部門というのがあって、結局は営業の方と営業事務の方が見てるデータって似たような事だから、いろんな会社をまたいで一つのシステムに、全部データを統合しちゃおう、そして、その一つのデータを管理するために一つの大きな SIer に開発を委託したことだったんですけど、そこから今は何か変わってるんですか? 末永さん:今はですね、また違う SIer さんに開発してもらった、さっき言ったオラクルの仕組みを使ってますね。 わおん:そこはどうして大手 SIer から現在の SIer に開発を変えたんですか? 末永さん:先ほど言ったんですけど、まあ柔軟性がないんですよね。結局、ブラックボックス化されちゃって、手が出ない、欲しいデータがとれない。全部ガチガチに組み込まれた仕組みの中で見てたんで、変更するにも費用がかかるし、柔軟性のもっと高い、違う仕組みがないかなって探していたところに、たまたまオラクルさんの営業さんが飛び込みで来まして。その仕組みを見た時に、ちょっと衝撃を受けて。 わおん:おー(驚)!何が衝撃だったんですか? 末永さん:Excelから、そのさっきの Oracle Business Intelligence Foundation Suite の中にSmart Viewと言われる仕組みがあるんですけど、これがExcelからデータをデータベースに簡単に投げてくれる、入れてくれるような仕組みがあって、これだー!!ってなりましたね。 わおん: なるほど!!ユーザーは、いつも使い慣れたExcelから操作するんだけど、Excelで例えば100,000って入れたら、その 100,000という数字がデータベースに格納される、この機能がすごい良かったんですね。 なるほど。 そうすれば SIer にお願いしなくても、自分達でできる業務が増えそうだなって言うことを感じて、BIツールを変えたことですかね。 末永さん: データも投げられるし、簡単に落とすことができたりするんですよね、Excel で。先ほども言いましたけど、Excel なんで、ほぼほぼのユーザーは使えるんですよ。 わおん:なるほど。 末永さん:その衝撃が強すぎて、この仕組みをどうしても入れたいってなって。 わおん:なるほど。実際このツール、多分BIツールを使っているという感覚は、あまりユーザーになくて、Excel を開いて操作してるって感覚だと思うんですけど、実際そのExcel からデータをダウンロードしたり、書き込んだりしているユーザーというのはどんな方たちなんですか? 末永さん:うちでは、営業をメインに使わせました。営業の自分の目標の数値管理、それをメインでこの仕組みを使わせましたね。 わおん:なるほど、例えば新入社員で社会人一年目の営業の社員の方でも、簡単に使いこなしてますか? 末永さん:簡単に使えてますね。 わおん:営業事務さんはどうですか? 末永さん:営業事務さんは、SmartViewではなくて、本当BI(BIEE)の方が逆に使いやすい。リクエストしてほしいデータが出てくるという方がいいので、営業事務さんはそっち。 わおん: いくつかExcel からデータをダウンロードしてる人もいれば、BIツールの画面からデータをダウンロードしている方もいらっしゃるんですね。 末永さん:そうですね。

 

次回予告

いかがでしたでしょうか。 途中で<OTC>という言葉が出てきたんですが、ちゃんと確認してよかったなと思います。 < Over The Counter >の略なんですね。 本当に業界の言葉なのか業務の言葉なのか、会社独自の言葉なのか、それとも製品の名前なのか、それを質問していいのかわかんないですよね。 わからないことを質問した時に、わからないことをそのままにしない人が信頼されるのか、そんなことも知らない人なんだと信頼失うのか、一か八かですが、私はできるだけ確認していける人になりたいなと思っています。 さて後半ですが、後半ではBIツールをオラクル社のBIに変え、さらに一緒に開発する SIer も変えた結果どうなったのか?という話を聞きたいと思います。 後半はさらに本音が聞ける回となっていますので、楽しみにしていてください。 それでは今日も最後まで聞いてくださってありがとうございました。
次回放送内容「システムのブラックボックス化を防ぐには(後半) 株式会社リードヘルスケア様」は、こちらです。

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