公開日:2020年9月10日

更新日:2020年9月10日

2020年9月9日、株式会社ジールにて、 【ウェブセミナー】 高度なデータ活用の始め方 ~数百社へのMotionBoardプロジェクト支援をしたから知っているデータ活用の実情と進め方~が開催されました。その内容をレポートします。

 

目次

第一部 数百社にMotionBoard導入支援したから知っているデータ活用の実情とExcel依存からの脱却方法
  <講師> 株式会社ジール ビジネスディベロップメント部 栗原 和音 氏

第二部 現場にデータを流し、企業力の向上へ! デジタル技術×データによるデモンストレーション実演
  <講師> ウイングアーク1st株式会社 ビジネス戦略室 副室長 大畠 幸男 氏

ジールの支援出来る事
  <講師> 株式会社ジール ビジネスディベロップメント部 栗原 和音 氏

 

第一部 数百社にMotionBoard導入支援したから知っているデータ活用の実情とExcel依存からの脱却方法

お客様のところに訪問し、現状の課題をヒアリングすると、次のように言われることが多くあります。

 

  • うちは古い体質の会社なんで…

  • お恥ずかしいんですが、毎回手作業で…

  • ITリテラシーが低いのでそんなにかっこいいツールを使いこなせるかどうか…

 

このように、とても謙虚なことを言われる方が多くいらっしゃいます。しかし、その悩みは会社固有のものではなくて、同じような悩みを抱えている方が多くいます。それはどのようなものでしょうか。次に述べているものがその例です。

 

お客様に共通する課題

 

  1. Excel作業に膨大な時間を奪われている。
  2. システムからCSVファイルを抜き出すのが不便。
  3. データが不足している。
  4. リアルタイムにデータを確認できない。
  5. 非効率だとわかっていても今までのやり方を変えられない。

 

このような課題に対して、データベースとBIツールを導入することによって、それぞれ解決することができます。

では、実際に、このような課題を持っていたお客様がどのように解決してきたか、事例とともにご説明していきます。

 

データ活用の実践例

データ活用の実践例 ① スシロー様

MotionBoard 導入後、最新データを自動で集計・配信できるシステムへの刷新に成功!

詳細な事例はこちらです。

 

データ活用の実践例② クラシエ製薬様

MotionBoard 導入後、データ活用が身近になり「数字を意識する文化」が定着。

詳細な事例はこちらです。

データ活用の実践例 共通するポイント

上記の事例の通り、Excel の作業に課題を感じているという方は、ぜひこの機会にデータベースとBIツールの活用・導入をお勧めします。

データ活用の実践例から共通するポイントとして、このセッションのタイトルにも入っていますが、いきなり完全に脱Excel をしようとすると、逆にハードルを高めてしまいます。始めは、少しExcel を残すということが、BIツールを浸透させるポイントです。

データベースやBIを導入したくても、今までのやり方を変えられないというかたは、製品トレーニングを利用したり、既存帳票を置き換えていくところから始めてみるのはいかがでしょうか。このような取り組みによって、少しずつハードルを下げていくことができます。

 

第二部 現場にデータを流し、企業力の向上へ! デジタル技術×データによるデモンストレーション実演

ウイングアーク1stは、データとテクノロジーを使って人の価値を最大化していく、そして、人に価値を与えていけるような世界をつくっていくことを目指しています。

データを活用するには、下記の図の通り、収集、加工、蓄積・集計、分析、見える化という流れになりますが、収集、加工、蓄積・集計までをDr.Sum、分析、見える化をMotionBoard が支援し、お客様に届けるところまでトータル的に行うのが株式会社ジールとなります。

データ活用を進める=?

データ活用をしようとしたときに、まずBIの導入ということになりますが、何が大事かというと、ビジュアル化しないとメッセージにならないというところです。さらには、ただ、見える化しても伝わらないと意味がありません。
見える化して、「動く」という行動につながって初めて価値になります。そのため、情報の届け方というところは、非常に大切です。

例えば、BI導入後の現場では、担当者がレポートやExcelを作って配布したりしています。
しかし、「見るのが難しい」「見方がわからない」などの意見が出て来たります。

また、このコロナ禍の状況で、新たなビジネス様式として、リモートワーク、テレワークが浸透してきています。
情報の届き方が変わってきたのかもしれませんが、情報が取得しづらくなってきているという状況もあります。

このような環境面での変化を纏めると以下の通りです。

①・可視化の環境があっても情報が届かない
 ・可視化があっても情報を取りにいかない
②・業務プロセスがアナログ化している
 ・デジタル化が社内止まり→リモートワークの課題
③・チャットが企業のビジネスインフラになっている。

 

デジタル×データの活用

ここで、情報について整理したいと思います。情報という概念には、DIKWモデルというフレームワークがあります。

Data:データ、Information:情報、Knowledge:知識、Wisdom:知恵の頭文字をとったものですが、知恵、知識というものは、データ、情報から生成されるものになります。そして、ウイングアーク1stは、このデータ、情報を収集する部分を、Dr.SumとMotionBoard という製品で提供しています。

ポイントは、情報提供からデータや情報を知識や知恵などの価値に変えてもらい判断につなげてもらうことだと考えています。

ということで、意思、決定をどのように行動に結びつけていくということで、2020年4月にDEJIRENをリリースしました。

 

DEJIRENとは?

DEJIREN とは、人、テクノロジー、データ をコラボレーションするプラットフォームです。
そして、DX時代のスマートワークを実現していくためのものです。

インターフェースとしてチャットを利用し、例えばMotionBoard を経由してさまざまなデータを可視化していき、チャットに渡していく、あるいは、SPAに保存されているデータを利用し、社内のあらゆるドキュメントを自分の手元に素早く入手できるようになります。もちろん、ウイングアーク1stのプロダクトだけではなく、さまざまなテクノロジーと連携し、人に伝える、あるいは指示を与える部分は、チャットコミュニケーションから始めて行こうというものになります。
情報を与えることによって、知識、知恵という所から意思決定の判断に繋いでいく、こういったことを実現していきます。

設備在庫管理のユースケースをご説明します。
設備故障が発生したり、在庫切れが発生した場合、MotionBoard からアラートが発生します。それは、DEJIRENを経由してエラーであることをチャットで直接受け取ることができます。今、どんなシステム状態なのか?稼働率を見て負荷率が高いのか、カメラでラインの状態を見て直接行かなければいけないのか?などの判断と行動に繋がってきます。あるいは、在庫の情報を見て、RPAと言われているロボットを通じて発注行為を行うこともできます。

また、例えば、知りたい情報が、売上の推移や情報の商品別の状況だった場合、それをチャットに呟くことによって必要な情報を手に入れることができます。また、PowerPointやExcel でレポートを出してくれることも可能になります。

MotionBoardを見れば、わかることかもしれませんが、通常ですと、パソコン立ち上げて、ネットワークに繋いでブラウザを開いてログインしてという流れになりますが、DEJIRENがあれば、スマートフォンに直接届けることができます。

データや情報を判断するための知識、知恵に引き上げていくためには、現場の方に対して情報をたくさん提供して、リアルタイムで判断する状況を与えていく環境を作ることが大事だと考えています。

 

ジールの支援出来る事

ジールでは、BIツールを導入したいと思っているお客様に対して、導入目的の整理から、お客様に合ったBI製品、データベースの製品選定の支援をしています。すでにBI製品を導入されている方でも、もっと定着させたいという方には、定着支援トレーニングなども行っていますので、何か気になる事がありましたら、こちらにご連絡ください。

データガバナンスという観点については、Data Masking という機能があります。Snowflakeでは、データが暗号化されて保存されていますが、それだけでなく、ロール(権限)によってデータをマスクすることができますし、さらには、サードパーティーの製品、例えばProtegrityという製品を使うことによって、データを保存するときに匿名化し、参照する際に透過的に取り出すこともできます。

 

まとめ

BI製品を導入している会社はたくさんありますが、使いこなしているという会社はそう多くはないのではないでしょうか。本セミナーでは、MotionBoardの導入事例を踏まえ、データ活用を成功させるにはどのようなステップで導入していけばよいかがわかる内容でした。また、人の意思決定を加速させるコミュニケーションツール DEJIRENの紹介がありましたが、データや情報を知恵や知識に変えていく製品でした。社内には既にたくさんのデータがありますが、価値ある資産として変換していくには、人が製品を違和感なく利用し、データ活用に導いていくていくことが重要ではないでしょうか。

さらにお聞きになりたい方は、以下までお問い合わせください。

ジールへのお問い合わせ

 

・MotionBoard

https://www.zdh.co.jp/products/motionboard/

・Dr.Sum

​​​​​​​https://www.zdh.co.jp/products/motionboard/

 

・導入事例
スシロー様
https://www.zdh.co.jp/customer/retailtrade/sushiro/

クラシエ製薬様
https://www.zdh.co.jp/customer/retailtrade/kracie/

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